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◆ 火の円陣理論

  • 2007/10/08(月) 12:18:46

いじめられている子供に対して、「強くなれ!」とか、「強い心を持て!」とか、「強い気持ちで立ち向かえ!」とか聴きますが、これは正直に言って無理な相談と言わざるを得ません。もし、そうすることができれば、すぐに実行するだろうし、もし強くなれる方法論があれば、みなその方法論に沿って鍛えているはずです。ところが、日本中、どこを探しても強くなるための方法論などないのが現実であり、こういった意味のない精神論は、子供にとっては、暴論としか言いようがなく、迷惑な存在でしかないのです。

なぜ、「強くなれ」、というのが無理な相談なのか、を分かりやすい例えに沿って説明します。

直径2メートルの円があって、円に沿って引火性の油を注ぎ、その円の中心に、A君は無理矢理立たせられ、すぐさま、油に火をつけられ、見る間にA君は、火の円陣に囲まれるという状況になったとします。
この時、円の外にいたB君が、「A君、心を強く持てば、大丈夫だ。耐えられる。頑張れ。」との励ましの声をかけましたが、火の円陣は、A君の背丈に達する勢いで、火力が弱まる兆しはありません。

いくらA君が心を強く持ち、頑張ろう、生き抜こう、と決心したとしても、火力の程度が強い場合には、最終的に、焼け死んでしまうことでしょう。
それを、B君は、当事者ではないという立場で、安易に精神論を説いて励ましていますが、言われたA君にしてみれば、「どう頑張れというのか」、ということだと思います。

所詮、人間である以上、火力の程度が強い場合には、限界があるわけで、B君のように、ただ精神論を説くという応援の仕方をするのではなく、火の円陣を消火したり、火の円陣の中に飛び込んで一緒に耐えたり、という方法がA君を救う現実的な方法と言えるのではないでしょうか。

この火の円陣という例えをいじめに当てはめて考えてみます。

A君は、直径2メートルの円の中心に立たされ、周囲に5人のいじめる同級生が立っていたとします。A君は恐ろしくて円の中心から微動だにできず震えていました。5人は悪口を言ったり、ケリを入れてきたり、と、いじめを開始しました。その時、B先生が丁度現場を通りかかり、円の外から「A君、心を強く持てば、大丈夫だ。耐えられる。頑張れ。」との声をかけましたが、5人のいじめは執拗を極め、A君はただただ泣き崩れるだけでした。

この例えは、現実的ではありませんが、この先生のような励ましがあった場合に、A君のようないじめられている子供が奮起して相手に立ち向かっていくことはないでしょう。

いじめられている子供にとっては、常に見えない加害者が周囲にいるような状態で生活を送っているようなものであり、B先生のように、安易な精神論で励まされたとしても、目に見えない亡霊である加害者自体が排除されるわけではないので、なんの力にもなりません。むしろ安易な精神論により、己の弱さを呪い、責め、さらに精神的に追い込まれているのではないでしょうか。

B先生が、このA君を救うためには、火の円陣の例のように、加害者を消滅させたり、A君の側に寄り添い精神的な支えになってあげたりすることだと言えます。

加害者を消滅させることが難しいのであるならば、せめてA君の側に寄り添い、A君の辛さを分かってあげる良き理解者になることが必要なのではないでしょうか。

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